犬の病気 IBD
IBD(Inflammatory-bowel disease)
IBDは「突発性腸炎」と言われるもので、原因が良く分からずに、治療法も無いと言われていて難病とされています。
人間にもある病気です。
2003年4月に我家の愛犬「ひな、8才」が宣告された病気です。
専門的な知識も無いし、病気になったときから2年も経っているので、間違った事も書いてしまうかもしれませんが、同じ病気で悩んでいる方の為に、少しでも役に立てば、と思います。
ひなのプロフィール
1995年12月5日生まれ、
2000年12月、ダンナ様の転勤に伴いアメリカへ
2003年2月 避妊手術
発病前までは、サイエンスダイエットのメンテナンスのドライフードを食べていました。
2003年4月 発病 IBDと診断される
2004年2月 日本に帰国
2005年5月 ポルトガルに
2003年4月4日 元気、食欲が無くなる、嘔吐する。メンテナンスの缶詰をあげると良く食べ、嘔吐なし。
数日缶詰をあげる。良く食べるが元気なし。
缶詰が無くなり、再度ドライフードをあげると嘔吐した。明日病院に連れて行こう。
痛みスケール
2003年4月8日 病院に連れて行こうと思っている矢先の朝、血を吐いた。
吐いた血を持って、直ぐに病院に連れいていく。
肺水がたまっているので、まずその水を抜く
その後血液検査で、TP(トータルプロテイン、総たんぱく)の値が極端に低い事が判明。
何らかの原因で、TPの値が低くなり、血液中に保っているはずの水分を保てずに、外に出てしまった為に肺水が貯まったらしい。
まずTPの値を上げないといけないけど、かかりつけの動物病院では処置できない。
特別緊急病院に連れて行けば処置はできるが、助かるかどうか分からない。難しいでしょう。お金は2500ドル以上(x110円=275,000円)いくらかかるか分からない。と言われる。
もし、このまま家に連れて帰れば、2、3日でしょう・� �・とも。
私の減量を追跡する
ここでアメリカの動物病院の仕組みのお話。
通常のワクチンや病気などは、近くの動物病院(ホームドクター 以下HD)で診て貰えます。
もちろん、急病なども夜間、休診日も診てくれます。
この病院で手に負えない子は、飼い主の希望で特別緊急病院というところに廻さしてもらえます。
州に1、2箇所はあるようです。
ひながお世話になったのは、Lousville Veterinary Specialty & Emergency Services(以下LVS)という病院です。
我家はインディアナ州に住んでいましたが、お隣ケンタッキー州(KY)のルイビルにある病院の方が近いため、KYの病院に行きました。
LVSは夜間〜早朝までの病院です。昼間は基本的にはやっていません。
名前の通り、重病の子、大怪我をした子などが運ばれてきて、診察、処置されます。
ここで、ある程度見通しがつくと、またHDに戻してくれます。
HDの先生はLVSの先生に指示を仰ぎながら、連携して診断、治療していきます。
職場における肥満差別
私は正直、この宣告を受けた時、何でお金の話なんて!?お金の問題じゃない!!違う病院に行っても助からないのなら、入院して1人で亡くなっていくよりも、このまま家に連れて帰って、私の側で亡くなる方が幸せでないか?と思いました。ダンナ様は少しでも助かる可能性が有るなら、連れて行こう。といってくれ、そのままLVSへ直行しました。
LVSの先生は、重病患者を診る事が多い為か、それほど心配はしていないようでした。ちょっと安心。
まず、入院しながら血清点滴をして、それから原因を調べる。だけど、それには○○○ドルくらい掛かるといって見積もりを出します。
ここでもお金の話です。。。
でも、実際問題として、アメリカでは大金を払えない人も大勢います。人によってはたかが犬なのです 。愛していて払いたくても払えない人もいます。病院もボランティアではないので、事前にきちんと説明をしなくてはなりません。
そのまま入院、ICUに入れられ2日かけてじっくりと血清点滴。TPの値が高くなったら今度は検査の嵐です。
血液検査はもちろんですが、超音波に胃カメラ。肝臓、腎臓も問題は無い。ガンもない。残ったのがIBDという病名のみ。
IBDとは原因がハッキリしないだけあって、あちこち検査して、どれも問題が無い場合、当てはまる病気らしいのです。
しかも、色々な腸炎をIBDというようです。原因不明、治療法なし。。。
IBDと診断されたひなは点滴のかいあって、ちょっと元気になって退院できました。
その後は投薬、食事療法によって病気を抑える事が始まります。
プレドニゾロン(以下プレ)という消炎剤のお薬の投与。様子を見ながら少しづつ減らしていくが、一生続くだろうとの事。
餌はサイエンスダイエットのZ/D これは動物病院でしか購入できない処方食で、低アレルギー食。
下痢をしたら直ぐに病院に知らせる事、ストレスを貯めない事。下痢とストレスは大敵らしい。
投薬履歴
初めはプレ5mgを1日2回朝晩1錠づつ
2003年5月30日〜 1日1回1錠
2003年7月1日〜 2日に1回1錠
2003年10月20日〜 2日に2分の1錠
(この間HDとLVSで連絡を取り合い、症状を伝えながら薬を減ら� �)
2004年2月日本に帰国
2004年8月〜 2日に4分の1錠
2005年4月〜薬を止める
2005年5月 ポルトガルへ
薬を止めているが、食欲あり、元気あり、下痢なし。と問題なし。
(プレは食欲を増進させてしまう薬らしい。食事の量に注意!ひなは500gくらい太りました。たかが500gと思わないで下さい、2.7kgが3.2kgです!)
2005年6月ポルトガルで獣医に相談。 餌も処方食ではなく、普通の食事(ラム&ライスなどの低アレルギーのもの)に戻して様子を見ましょうとのこと
まだ日本から持ってきた予備のZ/Dが残っているので、それがなくなる頃に切り替える予定。
2004年2月に日本に帰国した当時は検疫制度が古いもので、最低2週間の動物検疫がありました。ひなはストレスが大敵な病気だった為に自宅検疫になりました。
現在ポルトガルで生活していますが、病気だったとは思えないくらい元気です。
薬を止めて飛行機にも長時間乗りました。それでも下痢はしませんでした。以前はストレスがかかると下痢をしていたのです。
まだ完全に治ったとはいえませんが、餌を変えても問題ないなら、完治したと考えてよいのかな〜と思っています。
治らない病気だ!といわれましたが、未知な病気だけに治る可能性もあるのです。
獣医さんと連携を取り、少しづつ薬を減らして普通の生活を取り戻しましょう!!
ひなは現在ダイエット中です。あと300gは落としなさい!といわれています。
(追記)2005年10月、通常に市販されているご飯のラム&ライスに変更しました。下痢もせず元気にがんばっています。!
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